耳鼻咽喉科の存在意義は、なんといってもその物理的な処置によるものが多いと思われます。
内科との違いとしては、風邪に対する診断能力の高さ(細かさ)のみならず、耳鼻咽喉科的処置として、鼻腔の清掃(鼻吸引)や鼻やのどなどに薬液を噴霧する処置、ネブライザー、また薬液の作用により局所の詰まりを取り、頭重感から解放される爽快感が得られることもあります。
咽頭に関してルゴールの塗布や扁桃周囲に溜まった膿を穿刺や切開にて排膿したりする場合もあります。のどに関しては重要な頸動脈も近くにあることから耳鼻科以外ではなかなか外科処置は困難なところです。
喉頭は声帯のある部位で、上気道において狭くなる部位で、喉頭浮腫や喉頭蓋炎などで閉塞すると窒息する場合もある部位です。このため緊急の場合、気管切開も手術室がある病院の耳鼻咽喉科では行う場合があります。